赤ちゃんの成長の中で、多くの親が経験する「人見知り」。
突然、家族以外の人に対して泣き出したり、顔を背けたりする姿を見ると、「どうしたんだろう?」と戸惑ってしまうこともありますよね。私たちの子どもも、生後6か月頃に初めて人見知りを経験しました。その時の私たちの気持ちや試行錯誤を交えながら、人見知りへの接し方についてお話しします。
赤ちゃんが人見知りする理由
まず、「人見知り」とは赤ちゃんが見知らぬ人や普段あまり接しない人に対して不安や警戒を示す行動です。
多くの場合、生後6か月から1歳頃にかけて始まり、個人差はありますが次第に落ち着いていきます。
なぜ人見知りをするのか?
- 愛着形成の一環
赤ちゃんは、親やいつも世話をしてくれる人(愛着対象)と、それ以外の人を区別できるようになります。この過程で、愛着対象以外の人に対して不安を感じることがあります。 - 脳の発達
赤ちゃんの記憶力が向上し、「見たことがない人」「あまり会ったことがない人」を認識するようになるためです。
私たちの子どもも、人見知りが始まった時期に特定の人(祖父母や友人)に対して泣き出すようになりました。この変化に驚きつつも、どう対応すればよいのか模索する日々が続きました。
私たちが試した「人見知り」への接し方
1. 無理に慣れさせようとしない
人見知りを解消しようと、赤ちゃんを無理に抱っこさせたり、知らない人の前に連れて行ったりしても、逆効果になることが多いです。私たちも最初は「何度も会えば慣れるはず」と考え、積極的に他人と接触させようとしましたが、逆に赤ちゃんが泣き続けてしまい、結果的に赤ちゃんも大人も疲れてしまいました。
そこで考え方を変え、赤ちゃんのペースを大切にするようにしました。例えば:
- 無理に抱っこさせない
他の人が近づいてきたときでも、まずは私たち親が赤ちゃんを抱っこしながら少し距離を取るようにしました。赤ちゃんが落ち着いてから、徐々に距離を縮める形にしたところ、泣き出すことが減りました。
2. 赤ちゃんが安心できる環境を作る
人見知りをする赤ちゃんにとって、一番大切なのは「安心感」です。知らない人に対して不安を感じているとき、親がそばにいるだけで赤ちゃんは少しずつ安心を取り戻します。私たちは次のような工夫をしました:
- 親がリラックスする
親が緊張していると、赤ちゃんにもその不安が伝わってしまいます。私たちは赤ちゃんが人見知りをして泣いているときでも、「大丈夫だよ」「安心していいんだよ」と優しく声をかけるようにしました。親が余裕を持つことで、赤ちゃんも少し落ち着くことが多かったです。 - お気に入りのアイテムを持たせる
赤ちゃんが安心できるおもちゃやタオルを持たせていると、不安が和らぐことがありました。私たちの子どもはお気に入りのぬいぐるみを持つことで、少しだけ他の人に近づく勇気を出せたようです。
3. 環境に慣れさせる工夫をする
無理をせず、少しずつ赤ちゃんが他の人や新しい環境に慣れていけるよう工夫をしました。例えば:
- 顔を見せる時間を増やす
よく会う人の写真や動画を赤ちゃんに見せたり、オンライン通話を通じて声を聞かせたりしました。これにより、「この人は知らない人じゃない」と感じてもらいやすくなります。 - 短い時間から始める
長時間一緒にいるのではなく、最初は5~10分程度の短い接触からスタートしました。例えば、祖父母が家に来たときも、最初は遠くから話しかけるだけにし、赤ちゃんが落ち着いてきたら近づいてもらうようにしました。
4. 親以外の人と遊ぶ楽しさを伝える
赤ちゃんが少し成長すると、親以外の人と遊ぶことの楽しさを感じるようになってきます。私たちは、赤ちゃんが親以外の人と接することをポジティブに感じられるように、楽しい時間を作る工夫をしました。例えば:
- 一緒に遊ぶ時間を設ける
他の人が赤ちゃんにおもちゃを渡したり、一緒に歌を歌ったりするとき、最初は私たちも一緒に参加して安心感を与えました。徐々に、私たちが少し距離を取っても泣かなくなることが増えました。
人見知りは成長の証
私たちも最初は「このまま人見知りが続いたらどうしよう」と不安に思っていました。しかし、育児書や専門家の意見を調べるうちに、「人見知りは赤ちゃんの成長の証」という考え方を知り、少し気持ちが楽になりました。
人見知りは、赤ちゃんが「自分にとって安心できる人」と「新しい人」を区別する能力を身につけた証拠です。そして、その不安を親がしっかり受け止めることで、赤ちゃんは少しずつ新しい世界に対しても安心感を抱けるようになります。
まとめ
赤ちゃんの初めての「人見知り」は親にとって戸惑うことも多いですが、赤ちゃん自身が成長しているサインでもあります。私たちも最初は悩みましたが、赤ちゃんの気持ちに寄り添い、無理せず少しずつ環境に慣れさせることで、次第に落ち着いてきました。
大切なのは、赤ちゃんのペースを尊重しながら親自身もリラックスして接することです。人見知りは一時的なものなので、焦らず見守っていきましょう。